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 過日、つのむれホールでの玖珠俳句会例会時に一人一句の提供がありましたので紹介致します。

 

寄稿者 日野 壽二

 

 寒梅や 蕾に力 充(み)ちてきし 【桂石】

 

 玖珠連山 一角洩れて 春よ来い 【良昭】

 

 霜柱 踏んづけ幼(おさ)な 心なる 【花汀】

 

 童話碑を 空に仰ぐや 春隣 【五月】

 

 霜柱 踏んでつまんで 手にのせて 【淑子】

 

 手に句帳 かじやの坂や 春浅し 【美智子】

 

 大屋根の 雪解(げ)雫や 寺の庭 【睦子】

 

 花辛夷(こぶし) 握りし拳 ゆるめなん 【紀美子】

 

 城下街 裏の通りの 薮椿 【君子】

 

 臥(が)竜梅 添え木枕木 幾余年 【和子】

 

 梅の香を 纏(まと)ふ佳人の 臈たけし 【ひさじ】